血液臨床検査のパイオニア。 平成2年に店頭公開。
平成10年5月期の売上構成は臨床検査関連が67%、医療用機器及び設備関連が19%、介護関連が13%、廃棄物運搬が1%となっている。
臨床検査業界での売上をベースとした順位は9位で全国シェアは1.6%。上場企業他2社、エスアールエル(同シェア9.6%)、ファルコバイオシステムズ(同シェア3.1%)から大きく水を開けられている。
<衰退・低迷の検査ビジネスから介護ビジネスへの転換>
96年4月と98年1月の2度にわたる医療報酬改定、97年9月からの医療制度改革により臨床検査医療費抑制に拍車がかかる事となった。
今後この分野の成長性を高く望めないことから、同社では来年4月の介護保険制度施行を含めて視野に入れ、既に準備を着々と進めている。 透析機器などの医療機器販売、介護関連ビジネスがそれで、これらビジネスの業績への寄与が期待される。
更に、介護保険制度施行を目前にして、介護施設、介護士など必要とされるインフラの取りこみも目標を達成しており、2001年5月期の業績が急変するものと予想される。
具体的には、介護老人ホームと病院の買収及び提携で、それぞれベッド数で1000床・1200床の受け入れ体制を確保した模様である。更に在宅介護サービス関連のビジネスもスタートさせており、全てが予想通りの展開となれば、介護保険制度施行の次年度、2001年5月期の業績は飛躍的に伸長する可能性がある。
<神成氏の情熱>
最近社長の神成氏に直接お話を伺う機会が有ったのでその時の印象を書きとめておく。
真っ先に神成氏の口から飛び出してきたのは介護保険制度の不備と問題点の指摘であった。
現場を知らない厚生官僚が考えた高齢者介護保険制度が、早晩機能不全を起こすことへの警鐘も含めた批判の声である。 高齢者介護システム・インフラを充実するための財源が、介護保険者たる市町村にないことが問題の本質であり、「介護保険有って介護なし」という状況を生み出すことは火を見るよりも明らかだという。
神成氏は一企業として、本来市町村が対応すべき介護インフラ作りに貢献したいという熱意を持って準備を進めている。
介護専門学校の設立も労働集約的なソフト面の充実を図るためのものであり、介護施設のハード面を含めた総合的な「介護ビジネス」実現のために私財を投げ打って取組んでいる。
残念なことにこの私財を犠牲にした取組み方が、最近ある各付け機関によってネガティブに評価されたようであるが、神成氏がその誤解を解く日は近いのではないだろうか?