| 好調裡に推移する米国株式市場への影響をはじめとして、このところ何かと話題のミューチュアル・ファンドであるが、そのプレゼンスの高まりの背景には、年金(退職給付)プランの資産運用でミューチュアル・ファンド利用が進展している事実がある。 前稿で指摘した通り、401(k)プランのうち残高ベースで4割強(95年末)がミューチュアル・ファンドを利用して運用されている。 これをミューチュアル・ファンドにおける年金運用の状況という逆の視点からみると、95年末現在でミューチュアル・ファンド純資産総額のうち、実に3分の1以上(35.7%)が年金関連資産であることが分かる(図表1参照)。 さらに96年末では、38%程度にまで拡大していると推定される。

特に注目されるは、やはり401(k)プランにおけるミューチュアル・ファンド利用の急速な伸びであろう。 実際、ここ3年で年率62.6%と、ミューチュアル・ファンドにおける年金資産全体の伸び率34.7%を大きく上回っている。 転職の際の移管(ロール・オーバー)など401(k)プランと関連の深いIRA(個人退職勘定)と併せて、ミューチュアル・ファンド全体の4分の1以上(26.8%)を占めていることになる。 こうした事実はフローの状況からも明らかである。95年では2,510億ドルのうち1,050億ドル(41.8%)が401(k)プランおよびIRAを中心とするリテール資金との調査報告がある(図表2参照)。 94年のように他のミューチュアル・ファンド流入資金が相対的に低調であった場合には、これらリテール関係年金は新規資金全体の68.3%を占めるに至っている。

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