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2005/08/23 ゆびきたす・こぶとりっじ
あやしげな投資勧誘が相も変わらず横行しているようで、酒販年金が破綻し商品先物会社が営業停止になったばかりすが、今ネットを賑わしているのは、先日サンケイスポーツにも報道された、某俳優が被害にあったという、ある投資勧誘の件です。
たまたま、このケースの(この俳優さんのものではありませんが)勧誘書類を目にする機会がありましたので、主なポイントについてお伝えします。
何かの参考にしていただければと幸いです。
勧誘している本丸は、最近増えつつある「カレンシー・オーバーレイ」(外国為替取引一任契約のようなもの)に類似したものですが、当該一任契約の締結を前提としての「特別な投資機会」が甘味材(誘い球)として用意されています。
想像に過ぎませんが、多分こちらのほうを先ず見せているのではないかと思われます。
甘味材は、Deep in the money(市場実勢より極めて価値の高い状態)のオプション(特定の対価で特定の商品=本件の場合は通貨=を購入あるいは売却する権利)を無償で提供し、短い期間での利益がほぼ確約されています。(こちらのほうでは、ほぼ確実に儲けさせてくれる訳です。)但し、市場動向によっては儲けられない場合もある(「権利」なので損はしない)ということが結構詳しく説明されているので、「なかなか良心的」と思いこませるための布石も打たれているように見受けられます。
元々持ち逃げするつもりだったであろうという事は、ある程度市場のことが判っている人であれば想像がついたのではないかと考えられます。
但し、一般的には「専門家」と言われる人(例えば金融機関に勤めている人や資格をもっている人)ても市場のことが本当に判っているとは限らず、ましてや投資としては株しかやったことが無いような一般の人の中で、そのような判断ができる人はそれほど多くないものと想像されます。
上記以外にも、下記のようなポイントから、かなり高い知識をもって周到に準備されたものであったと判断することができます。
(※) 出資契約の中に商品の勧誘に関する情報の守秘義務が明記してあり、他人に不用意に相談して問い合わせたりすると、契約違反と脅しを受けかねない。
(※) 一任運用のほうはタイミングを見計らうので、数ヶ月何もしないこともあると説明されており、同一客を複数回誘い込むための伏線(その度に誘い球を用意)もはりめぐらされている。
以前にも書きましたが、「美しいバラには棘がある」もので、世の中には「おいしい話」なんかほとんどないのですが、たまたま「おいしい話」に出会った(と信じられる)時の秘訣があります。人のいい皆さんはついつい誰かに耳打ちしたくなるとは思いますが、そこはぐっと我慢して誰にも言わないようにしましょう。
理由は簡単、いくら「おいしい話」でも、市場の大きさに限りがある限り、同じことをやる人が多くなればなるほど「おいしい話」が「なんでもない話」になってしまうからです。内緒にさえしておけば、本当に「おいしい話」はそのまま楽しめるし、万一間違いだった場合でも、他人の恨みまで買ってしまうという踏んだり蹴ったりの状況だけは避けられます。
くどいようですが、「おいしい話」に他人を誘うのは、「不合理」なのです。
誘いがあった時には、なんで自分を誘ってくれるのか、もう一度だけでいいから考えてみて下さいね。
以上
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