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第3回:「安全かつ有利な投資」?

2002/12/09
齋藤 健


前回、投資とはリターンを期待してお金(主に)を投入することだと申し上げましたが、期待とは「将来はこうなる」と予測することです。 「投資とは予測をすること」と言い換える事ができます。 そして予測と実際の結果の関係はどうかといいえば、あたりまえの事ですが「当たる場合もあれば当たらない場合もある」わけです。 経験や知識の違いにより当たる可能性が変わることはあっても真実は「全て当てることは誰にもできない」ということです。 「予測するという行為には危険が伴っている」わけで、このことが投資における「リスク」です。

次に「安全な投資」と「有利な投資」について考えてみましょう。 「安全な投資=価値が帰ってくる可能性が高い投資」をするためにはリスクを低くすればいいはずですし、「有利な投資=高い価値が帰ってくるかもしれない投資」をするためにはリスクの高くすればいいはずです。 ということは「安全かつ有利な投資=高い価値が帰ってくる可能性が高い投資」というのは自由な経済活動が行われている場合には基本的には世の中に存在しないということです。

ただし「可能性は高くはないが、結果として高い価値が帰ってくる可能性のある投資」は世の中にたくさん存在します。(ハイリスク・ハイリターンと言われているものです) 

「バブルの時には安全かつ有利な投資がたくさんあった」とか「安全かつ有利な投資はいつの時代も専門家であれば探すことができる」と考えている方もかなりいます。 しかし実際には1989年をピークとして下げ続けている株価や地価により、ほとんどの専門家(金融機関や期間投資家)が現在に至るまで回復できない損失をこうむっていることからも安全かつ有利な投資は幻想だということが判るはずです。 

一般的に「安全かつ有利な投資」とは結果が良いほうに出た「可能性は高くはないが、結果として高い価値が帰ってくる可能性のある投資(通常のハイリスク・ハイリターン投資)」の場合がほとんどです。 

しかしながらひとつ補足すべきことがあります。 それは「いびつな状態下での、高い価値が帰ってくる可能性が高い投資」というものが存在するということです。 ただしそういう状態はあまり長くは続きませんし、適法性が低い仕組みである場合も多いようです。 次回はそのような投資について説明します。

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